2006年 03月 10日
母ちゃんの浮気・完結編 Vol.1
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―半兵衛、弥生運命の日
庭猫達に思いを寄せ始めたのは、昨年末。
当初は発情のシーズン前に捕獲、不妊手術後リリースという青写真を描いていた。
呼び名も、何の工夫も無い、クロちゃんとミケさん。
段々と彼らとの距離が縮まり、雨の日や雪の日にどう過ごしているのか、
ご飯は足りているのか、気になりだしたらきりがなく。
夜中にベンチコートひっかけ、外へ出て行くこともしばしば。
決して触らせてはくれないクロちゃんと、戸を開け放しておくと玄関に入ってくるミケさん。
人馴れの程度は雲泥の差だったが、
ご飯の催促はもっぱらクロちゃんの大声で、
ミケさんは屋根の上で待ち伏せが得意技であった。
ある日、いつもの餌場にまだ新しい血が落ちていた。
皿の周りと、段ボールハウスの上。
その日、夜まで姿が見えず心配したが、二匹の無事を確認し安堵したのを覚えている。
その頃からだろうか、
今回ばかりは、あんちゃんではなく母ちゃんが、家に引きずり込もうと画策を始めた。
リリースした後、彼らを外で面倒見るのが正直シンドイと思ったのだ。
ニャン太郎を膝に乗せながら、大声で鳴きながらウロウロするクロちゃんにご飯だけ持っていく・・。
私にはもう無理だと思った。
ミケさんの甘えっぷりにも、とっくに参っていた。
ご飯もそこそこに足元でしゅりしゅりしゅりしゅり、撫でてもらってごろごろごろごろ。
でも、ミケさんだけではダメだ。
クロちゃんと二匹、一緒に入れなければ私がダメなのだ。
かくして、本格的に捕獲方法を検討するにあたり、
ひ・さんから、秘密兵器貸しだしのお申し出を頂いた。
申し訳ないやら、有りがたいやら、一瞬躊躇するものの、お言葉に甘えることにした。
まさに渡りに船である。
超長文メールや、超長電話にて数々のレクチャーを受け、心得を伝授して頂き、
いざ運命の日。
2006年2月18日、クロちゃん捕獲。翌19日、ミケさん捕獲。
クロちゃんは伴兵衛、ミケさんは弥生と、それぞれに名を変え、我が家に引きずり込まれたのであった。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
―お~い凛、気がついてるか~??
改めてご紹介・・・・。こちらが伴兵衛どの。
静岡の黒はんぺんの事を、「はんべ」というらしいので、
黒いし、それでいっかっつーことで、「伴兵衛」(ハンベエ)
こちらが弥生。
スプレーもどきのアクションに男の子かと、勘違いし、「弥七」になるところだった。
病院で「女の子ですね」と笑われ、その場で「弥生」と改名。
伴兵衛は、去勢手術をしてから帰宅したため、先に弥生が個室に入っていたが、
お互いすぐ認識出来たようで、同室は全く問題無い様子。
弥生は、早速ヒーターの前に寝転んだり、膝の上に乗りまくったりと、
家の中に入ったことが嬉しそうにも見える。
家猫として、可愛がられていた時間が有ったのは間違いなく、
何故外での生活が始まったのか、今まで甘えたかったのを我慢してたのか、
と、心が痛んだ。
伴兵衛は、全てにショックを受けている様子で、まず誰にも触らせない。
病院からも、ケージのまま帰宅。
扉を開けて放置。
我が家のケージへと自主的に移動してくれるのを待つしかない状態であった。
身体中、ケンカの傷がたくさん有って、一番新しいのは鼻っ柱とのこと。
なるほど。先日の血は伴兵衛だたか、と今更ちょっとすっきりもしたが、
とにかく、触るなんぞ夢のまた夢・・・・
人の気配がするだけで、唸り続けている。
割とすんなりちゃぶ台+毛布で建てた「伴兵衛屋敷」に引越してくれたので、
とっとと病院のケージは返却できたが、これが後に大問題となったのである。
ま、それはまた別のお話として・・・。
屋敷内で座り込み、ハンストを続ける伴兵衛。
病院でも何も口を付けず、トイレも我慢したらしく。
なんとか食べてくれ~~、と皿を屋敷内に入れてやるが、
母ちゃんの手が怖いらしく、フーシャー攻撃。
しかし、暫くして様子を見に行くと、見事完食!!!母ちゃん感涙!!
出前のどんぶりのように、屋敷の外に放り出されていて、笑った。
しかし、食べ終わっているのに、屋敷内に放置されているとナカナカ取らせてもらえない。
そこで考えた。
盆に乗せ、そのまま滑り込ませる!どうだ!
―って弥生、お前が食うな
この作戦はナカナカ効果的であった。
果たして、久しぶりのお城の生活を満喫する弥生姫と、
屋敷に閉じこもるニート伴兵衛の共同生活が幕を開けたのだが・・・。
「あ~退屈って幸せ~」
―野次猫大集合にて・・・・
静寂は長くは続かないのである・・・。
「あんだコラ」
庭猫達に思いを寄せ始めたのは、昨年末。
当初は発情のシーズン前に捕獲、不妊手術後リリースという青写真を描いていた。
呼び名も、何の工夫も無い、クロちゃんとミケさん。
段々と彼らとの距離が縮まり、雨の日や雪の日にどう過ごしているのか、
ご飯は足りているのか、気になりだしたらきりがなく。
夜中にベンチコートひっかけ、外へ出て行くこともしばしば。
決して触らせてはくれないクロちゃんと、戸を開け放しておくと玄関に入ってくるミケさん。
人馴れの程度は雲泥の差だったが、
ご飯の催促はもっぱらクロちゃんの大声で、
ミケさんは屋根の上で待ち伏せが得意技であった。
ある日、いつもの餌場にまだ新しい血が落ちていた。
皿の周りと、段ボールハウスの上。
その日、夜まで姿が見えず心配したが、二匹の無事を確認し安堵したのを覚えている。
その頃からだろうか、
今回ばかりは、あんちゃんではなく母ちゃんが、家に引きずり込もうと画策を始めた。
リリースした後、彼らを外で面倒見るのが正直シンドイと思ったのだ。
ニャン太郎を膝に乗せながら、大声で鳴きながらウロウロするクロちゃんにご飯だけ持っていく・・。
私にはもう無理だと思った。
ミケさんの甘えっぷりにも、とっくに参っていた。
ご飯もそこそこに足元でしゅりしゅりしゅりしゅり、撫でてもらってごろごろごろごろ。
でも、ミケさんだけではダメだ。
クロちゃんと二匹、一緒に入れなければ私がダメなのだ。
かくして、本格的に捕獲方法を検討するにあたり、
ひ・さんから、秘密兵器貸しだしのお申し出を頂いた。
申し訳ないやら、有りがたいやら、一瞬躊躇するものの、お言葉に甘えることにした。
まさに渡りに船である。
超長文メールや、超長電話にて数々のレクチャーを受け、心得を伝授して頂き、
いざ運命の日。
2006年2月18日、クロちゃん捕獲。翌19日、ミケさん捕獲。
クロちゃんは伴兵衛、ミケさんは弥生と、それぞれに名を変え、我が家に引きずり込まれたのであった。
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
―お~い凛、気がついてるか~??
改めてご紹介・・・・。こちらが伴兵衛どの。
静岡の黒はんぺんの事を、「はんべ」というらしいので、
黒いし、それでいっかっつーことで、「伴兵衛」(ハンベエ)
こちらが弥生。
スプレーもどきのアクションに男の子かと、勘違いし、「弥七」になるところだった。
病院で「女の子ですね」と笑われ、その場で「弥生」と改名。
伴兵衛は、去勢手術をしてから帰宅したため、先に弥生が個室に入っていたが、
お互いすぐ認識出来たようで、同室は全く問題無い様子。
弥生は、早速ヒーターの前に寝転んだり、膝の上に乗りまくったりと、
家の中に入ったことが嬉しそうにも見える。
家猫として、可愛がられていた時間が有ったのは間違いなく、
何故外での生活が始まったのか、今まで甘えたかったのを我慢してたのか、
と、心が痛んだ。
伴兵衛は、全てにショックを受けている様子で、まず誰にも触らせない。
病院からも、ケージのまま帰宅。
扉を開けて放置。
我が家のケージへと自主的に移動してくれるのを待つしかない状態であった。
身体中、ケンカの傷がたくさん有って、一番新しいのは鼻っ柱とのこと。
なるほど。先日の血は伴兵衛だたか、と今更ちょっとすっきりもしたが、
とにかく、触るなんぞ夢のまた夢・・・・
人の気配がするだけで、唸り続けている。
割とすんなりちゃぶ台+毛布で建てた「伴兵衛屋敷」に引越してくれたので、
とっとと病院のケージは返却できたが、これが後に大問題となったのである。
ま、それはまた別のお話として・・・。
屋敷内で座り込み、ハンストを続ける伴兵衛。
病院でも何も口を付けず、トイレも我慢したらしく。
なんとか食べてくれ~~、と皿を屋敷内に入れてやるが、
母ちゃんの手が怖いらしく、フーシャー攻撃。
しかし、暫くして様子を見に行くと、見事完食!!!母ちゃん感涙!!
出前のどんぶりのように、屋敷の外に放り出されていて、笑った。
しかし、食べ終わっているのに、屋敷内に放置されているとナカナカ取らせてもらえない。
そこで考えた。
盆に乗せ、そのまま滑り込ませる!どうだ!
―って弥生、お前が食うな
この作戦はナカナカ効果的であった。
果たして、久しぶりのお城の生活を満喫する弥生姫と、
屋敷に閉じこもるニート伴兵衛の共同生活が幕を開けたのだが・・・。
「あ~退屈って幸せ~」
―野次猫大集合にて・・・・
静寂は長くは続かないのである・・・。
「あんだコラ」
by Nayantaro
| 2006-03-10 23:03
| ニャン太郎7